犬の日記

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『芳年-激動の時代を生きた鬼才浮世絵師』展に行ってきました~その2~

前回から少し間が空いてしまったんですが、芳年展で購入した物販の自慢…じゃなくて紹介をしたいと思います。

図録の他にもいろいろな芳年グッズがあってできる事なら全部買い占めたかったんですけど、抱えているジャンルが多くて懐事情が…無念。

 

その1はこちら↓

『芳年-激動の時代を生きた鬼才浮世絵師』展に行ってきました~その1~

『芳年-激動の時代を生きた鬼才浮世絵師』展で買ったもの

正直、物販とかグッズって本当に使うの?クリアファイルとか何枚持ってんの?使うの??買うの??本気???っていうのがおたくあるあるだと思うんですけど

買うんですよ。

 

クリアファイルというA4の可能性ね。

買っちゃうんだよ。使わないけど買っちゃうんですよ。病気なのでもうどうしようもない。

 

というわけで今回のクリアファイル。

 

英名二十八衆句クリアファイル

ほら~~~~これ~~~~~!!!

買うでしょ…

英名二十八衆句ですよ…

芳年と兄弟子の芳幾の連作。それぞれ14作づつ担当して二人で28作。

いわゆる「無残絵」「血みどろ絵」と呼ばれていて、芳年が有名になるきっかけともいえる作品。江戸川乱歩や三島由紀夫、芥川龍之介などなど数多くの作家が愛好したっていうアレです。

江戸時代のグロ画像とでもいいますかー、歌舞伎やの残酷なシーンをテーマにしてるんですけど、結構過激。

ちょっと刺激が強いので苦手な人はじっくり見ないでくださいな。

展示でも壁に「残酷な描写があります」という注意書きがされていてちょっと個室っぽくなってました。

それでも28展全て展示されていて、見ごたえあり。

ちょいちょい芳年展などで見たことはあったんですけど、全部そろってる状態で見れる機会ってあるのかな、どうなんだろ。

芳年は他にも戊辰戦争をテーマにした魁題百撰相という無残絵も描いてるんですけど、当時上野に弟子を連れてその残酷な様子をスケッチしに行ったという話も有名。

そのせいかどうかは定かではないですけど(他にも絵が売れないとか色々あったっぽい)、芳年は精神を病んでしまって、復活した際に「大蘇芳年(たいそよしとし)」って雅号使ったりね、54歳で死んじゃうんだけどね…良いでしょ…非常に惹かれますよね…よしとし…好き…

 

というわけで、そんな血みどろクリアファイルを日常使いできるわけなかろう。

なんで作ったの?ありがとうございます。これ作った人本当に素晴らしいセンスをお持ちだわ。

もちろん他の柄のクリアファイルもあります。

 

付箋

付箋だけどこれいつ使うんだろう。

これは縦長の二枚絵の作品が描かれています。サイズ感ぴったり!!

しかしながらいつ使えばいいんだろう、もったいなくて使えないわ…

 

 

マスキングテープ

お次は最近のミュージアム系の物販の定番になりつつあるマスキングテープ。

みんな大好きマスキングテープ。

これ作った人出てきなさい!!怒らないから!!!

なんという物を作ったんだ…!!!

「風俗三十二相」という作品連の中の「享和年間内室之風俗 けむさう(けむそう)」の一部なんですけど…

見て

わかるかな…

煙なんですよ…

「けむそう」というからには煙いと思っているその原因、煙!!!!

煙だけがフューチャーされてマスキングテープになっている…なんということだ…!!!

美人画なのに!!!

ステキ。

ちなみにwikiで全部見れます。

どの絵のどの部分か探してみてね

風俗三十二相 - Wikipedia

 

 

とまぁ、かなり厳選してこんな感じなんですけど、どれも作った人のセンスが光る一品ばかりでした。

ありがてえ。

そして最後に図録。

トップに貼った写真の真っ黒の表紙に真っ赤な文字で「芳年」って書いてある。

ハードカバー。鈍器だ鈍器。

厚みも凄い

図録って表紙はちょっと厚紙になってますー、というのが多いんですけど、なんでこんなにハードなんですかというくらいハードカバーになってて、相当重い。

そして大判の絵は折りたたんであります。飛び出す絵本か。

展示内容もかなりのボリュームだったので図録も相当の厚みだろうなーとはおもってたけどこれほどまでとは…

しかも漆黒の表紙に赤い文字とか本当にセンスあるわー。

ぬらぬらする黒と赤、最高ですね。

記念にフライヤーももらってきました。

 

練馬区立美術館で9月24日までです。

全国巡業も東京でおわりっぽいんで、急いでー!!

 

血みどろはちょっとなー、という方も安心して欲しい。

芳年はそれだけじゃないんだ!!!っていうのを知らしめるための展示でもあると思うので!!!

とにかく美しくて躍動感があって絵が動いてて、一枚の絵なのに前後のストーリーが浮かんでくる、そういう絵師です…

静かなものほど泣けてくる。

是非この機会にご覧になってみてください。

 

その1はこちら↓

『芳年-激動の時代を生きた鬼才浮世絵師』展に行ってきました~その1~

 

 

www.neribun.or.jp

 

 練馬区立美術館