犬の日記

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【三井記念美術館】『地獄絵ワンダーランド』を観に行ってきました

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日本橋の三井記念美術館で開催中の『地獄絵ワンダーランド』に行って来ました。

地獄絵は小学校低学年の時かなぁ、当時の担任の先生が私物を学級図書に置いてくれていて、その中に地獄絵本があってですね、これが結構人気だったんですよね。

怖がって見ない子もいたけど、ほとんどの子が地獄絵本を好きで、雨が降ってる日の昼休みなんかは一冊の本を囲んで読みふけってた記憶。

何巻かあったんで、3つくらいの地獄絵図鑑賞の輪みたいなの出来てたような。

だいぶ古い記憶なのでもしかしたらねつ造かもしれませんが、とにかく私個人は地獄絵図がとても好きで楽しく読んでたのは確かです。

で、今回行こうと思ったのはたまたまツイッターのTLで流れてきてですね、まぁ、オーディオガイドのキャストが関俊彦だったからんですけど、展示の内容も気になるしさっそく行って来たわけです。

 三井記念美術館は三越前の駅から直結で行けるので猛暑日でも安心。

地下から直接三井ビルに入れます。

 

美術館はエントランスから奥に入ったところに専用の入り口があって、そこから専用エレベーターで7階へ。

エレベーターがこれまたいい雰囲気。

人が居ない隙を狙って撮ったのでボケてる…

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入口のパネルまで撮影可能でした。

中は当然撮影禁止です。

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そうそう、なんの予備知識もなくただ関俊彦がオーディオガイドやってる地獄絵の展示くらいしか知らなかったので、エントランスのパネルに居た水木しげる先生の絵に「???なんで???」と思ってたら、美術館に入ってすぐのフロアは水木先生が描かれた地獄絵本の原画がズラーっとならんでいて、あー!!そうだったのか…と土下座したくなる思いでした。

壁面展示ではなくて、平台?っていうのかな、腰の高さくらいの台に置かれているので、全方向から鑑賞できる展示方法になってました。

細部の筆遣いまで舐めるように鑑賞できます。

 

美術館の入り口すぐの展示室1は細い廊下のような展示スペースになっているので、導入部分としてはとても楽しく鑑賞できました。

その後は思っていたよりもボリュームがあってオーディオガイドを聞きながら回ると1時間半くらいでしょうか。ゆっくり回ると2時間くらいかな。

ガイドの収録時間が全部で30分ちょっとだったと思うので、ボリューム的にも丁度いい展示だと思います。(個人的な感想)

 

ちなみに前期後期で作品の入れ替えがあったみたいなんですが、オーディオガイドは全部聞けました。

収録番数の書かれたプリントに欠番と書かれている番号があるんですけど、作品はないけどガイドは聞けます。

 

難しい単語も関さんのガイドですんなり入ってきました。さすが先生…

 

地獄絵の時代ごとの遍歴がとても興味深くて、やはり乱世の時代には地獄という場所が身近に感じられたのか、とても怖くてリアルな描写で描かれた物が多く、その代わり極楽浄土の素晴らしさを説いた物が目立ってたような。

それが江戸時代に入ると、だれも地獄の存在を信じなくなり、地獄絵図の意味合いも変わってきて、ゆるキャラならぬゆる地獄絵のようなテイストで描かれていたり…

パロディ要素が強くなっていってました。

 

時代時代で地獄や現世、来世のとらえ方が変化するのは自然な事なんだよな~なんて感じたり。

 

邪な動機で行きましたがとても考えることが多くたのしい展示でした。

 

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地獄絵ワンダーランドは9月3日まで開催しています。

あと2週間なんで興味のあるかたは是非~!

 

 

 

www.mitsui-museum.jp